気持ち


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夕暮。

俺はグラウンドに出て野球部を眺めていた。1年生がノックをしている。

 

俺も、本当だったらあそこでノックをしていたんだろうか。

 

俺は、どこか違和感を感じていた。なんだかあの部室から出たくなって、周りのあの光景を見た時も、そして剛のあの表情を見た時もなんだか変な感じがした。

 

なんだか一気に疲れてしまい、俺は大きくため息をつく。

「大輝!」

その時後ろから呼ばれる。振り向くと、そこには剛がいた。

「おお・・・お疲れ。」

俺は素っ気なく返事をする。剛は黙って俺の隣に来る。

「野球、やりたいのか?」

剛はいつもとは違う優しい口調で俺にそう聞いてきた。

「・・・うん。やりたい。」

本音だった。何かを目指していたわけじゃないし、そんなに上手くもなかったけど、何より好きだった。

「そっか・・・。なんかすげーの見ちゃったもんな。」

「え?」

剛がそんなこと思っていたなんて意外だった。

「俺もさ、正直、びっくりした。」

いつもみたいにニコニコ笑ってごまかしながらそう言う剛。

「そうなんだ・・・お前は、もうあの場に馴染んでんのかと思って。」

「俺だって初めて見たんだ。戸惑うだろ、あれは。」

「ああ。・・・なんか、スポーツだって言われてもいまいちだよな。やっぱりどう見てもヤってるようにしか見えないし。女じゃないのに、しかも好きでもない相手と。」

「・・・・・・俺は、最初はお前としたかった。」

剛がいきなり黙ったと思ったら、そんなことを言うから驚いてしまう。

「え?・・・いや、何だよそれ。」

「本当は最初に言おうと思ってたんだ。でもお前がイくから言いそびれた。」

「いやいや、そうじゃなくて。俺としたいって・・・。」

「わかってるよ。でも変な意味じゃない。」

剛の顔を覗き込む俺をちらりと見て目を逸らし、少し前へ出た。俺から剛の顔が見えなくなった。

「俺、女経験ないしさ、こんな部活に入ったから掟のせいで3年間は女と付き合えないしさ。だからせめて最初の試合はお前とが良かったんだ。知らない奴とやるより、親友のお前とやりたかった。」

俺は剛の後姿をただ見つめた。

「だからさ、女じゃないとか、好きじゃないとか言うなよ。」

剛はこっちを向くといつもの無邪気な笑顔を見せた。

「じゃあ、俺帰るわ!」

何も言えずに立ち尽くしている俺に手を振り、ニコニコしながらもどこか恥ずかしそうに去っていく。俺はその後ろ姿を見つめたまま言葉が見つからなかった。その時剛が再び振り返る。

「大輝、お前が野球部に今から入るなら俺はそれでもいいよ。まあ、俺が無理やり誘ったようなもんだしな。でも、俺は今日お前と最初に練習できて良かった。あんまり無理しなくていいからな。」

そう言うと帰って行った。

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なんだか悪いことを言ったような気がして、少し後悔してしまう。

俺は結局グラウンドでずっと野球部の試合を眺めていた。もう野球部が帰った後も一人でグラウンドの隅に座り考えていた。

 

俺は自分で男闘部を選んだ。だけど、あんな風に他人を射精させる行為は、普通じゃない。確かに國保先輩に憧れたし、男闘をかっこいいと思った。それなのに部室で繰り広げられていたあの練習風景はまるで乱交みたいで、少し恐かった。俺には刺激が随分強かったようだ。

 

それに剛のあの視線。俺は嫉妬していたんだろうか。

 

いやいや、馬鹿げてる。剛は親友で、そんな目で見たことなんかない。ただ、違和感を感じていた俺だけが、なんだか取り残されているようで、きっと劣等感を感じていたのかもしれない。

 

 

俺は、剛の言葉を思い出していた。

最初になりたい自分が見つけられるあの部活に入りたいと誘われたこと。最初に俺を選んでくれたこと。剛も俺と同じように戸惑いながら俺と練習をしていたこと。俺と出来て良かったと言ってくれたこと。

 

 

なんだかんだ考えて行くうちに、あまりはっきりした答えみたいなものにはたどり着けず、結局俺はどっち付かずのまま男闘部を辞める決心はできずにいた。

中学の時みたいに何か目標があるわけでもなく、どこか違和感を抱えながらも練習に参加する日々だった。きっと先輩たちも最初はこんな感じなのだろうと勝手に思い込み、そのうち麻痺していく自分の感覚を頼りに、何事もなかったかのように練習をした。

 

 

練習はまず慣れることから始める。お互いに股間を握り合いイかせ合う単純な日々だった。それだけでまるでセックスをするような感覚がどうしても抜けなかった俺は、毎回変な罪悪感に襲われ、それを感じている自分の方がおかしいのかと思うほどに周りは慣れて行った。

孝明とも、隆史ともやった。

春樹は相変わらず部活に顔を出すことはほとんどなくて、時々現れては誰にも相手にされず不貞腐れて帰るだけだった。

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それに比べて剛は積極的に練習に参加していた。先輩たちにあれこれ話しを聞いたり、練習を見学したり、随分熱心に参加するようになり、毎回誰よりも多く射精していた。疲れきっていても無理やり手を引っ張られ、やってくれとせがまれた。ただのスケベな男ではなく、真剣に男闘を学ぼうとしているのがよくわかった。

部活の時以外は今までと変わらず楽しく過ごすものの、遊ぶ機会も減り、部活の最中は前みたいにふざけたりしなくなっていった。

 

俺はまた勝手に距離を感じていた。

 

 

こうして俺の1年目の夏が本番へ入っていく。

 

 

きっと野球部に入ってもこんな風に何かを目指したり、誰かを目標にしたりすることもなく何となく練習をしていたんだろうと割り切って、俺は毎日練習に通った。それだってその内何も考えなくなってそれなりにやっていくんだろうと思っていた。中学の時もそうだったから。変わっていく剛の姿にも特にいら立ったりはしなかったし、ライバルだとか悔しいとも思わなかった。あいつはきっと目標が見つかって上手くハマったのだろう。俺には合わなかっただけだと綺麗に割り切った。

 

 

剛が言ってくれた言葉。

最初になりたい自分が見つけられるあの部活に入りたいと誘われたこと。最初に俺を選んでくれたこと。剛も俺と同じように戸惑いながら俺と練習をしていたこと。俺と出来て良かったと言ってくれたこと。

それだけが素直に嬉しかった。

今の俺にとってはそれだけがはっきりわかる自分の気持ちだった。

 

 

もうすぐ、夏休みが始まる。

 

 

シーズン1~完

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あとがき

最後まで読んでいただいた皆様、ありがとうございます。
実は1年生の1年間をシーズン1にするつもりが、かなり長くなってしまい、
たった1学期で終わってしまいました、、、。

これからどんどんエロい展開になって行きますし、
登場人物たちの人間模様も楽しめると思いますのでシーズン2も楽しみにしていてください!

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4 thoughts on “気持ち”

  1. 1部完結お疲れ様でした!
    予想外の長編でびっくりしました(笑)
    続きも楽しみにしています。

    1. タチ好きタチさん

      読んでいただいてありがとうございます!

      僕も予想外に長編になってしまいましたw

      また遊びに来てくださいね!

  2. 立派な長編になりそうですね!
    正直、初めは状況の説明だけで抜けない
    小出しのアップもあり、モヤモヤしながら読んでいましたが、これだけ登場人物の心情が丁寧に描かれていると勝負結果を作られるだけで興奮してしまいそうです(笑)
    1シーズン読み切った今は、構想に基づいたシリーズ長編小説(ただのノリで抜ける短編創作ではなく)になりそうで次のシーズンに期待が高まりました。
    妄想で小説を書くのには勢いも労力も必要で、ワンパターンになってしまったり等、苦労もありますが、ここまでの出来が良く、とても楽しみにしていますので、どうか最後まで書き上げてみて下さい!応援していますよ(^^)

    1. ウリエルさん

      お久しぶりです!最後まで読んでいただいてありがとうございました!

      短い短編もそれはそれで抜きやすくて良いんですけどねw
      でも、もっと感情移入できて僕の書く小説を好きになってもらえたらいいなと思い長編も書いてみることにしました。

      だけどこんなに長くなってしまうなんて想定外です。。。わざわざハードルを上げてしまったような気がしてますw

      今はまた18禁の短編小説を書いているので、男闘部の続編はいつになるかこれから予定を立てるんですが、
      また次回も楽しみにしていてください!

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