反撃


重たい身体が上に乗り、両手は膝で押さえられ顔の上には尻が乗っている。プロレスラー体系の男に完全に組み敷かれ抵抗できないように見えた。相手の股間を触ることすらできないのに、どう抵抗するのか見当もつかなかった。

「そんなんで俺を組み敷いたつもりかよ。」

汗を流しながらしゃぶられ穴に指まで入れられている状態でのその言葉は誰がどう見ても強がりだ。

「だったら俺を逝かせるか?ああ?」

相手選手は強気な態度で挑発を続ける。そして、穴に入れていないもう片方の手で竿をしごき始めた。ローションと唾で濡れた竿は滑りがいい。足りなければ先輩の下に桶一杯のローションがあった。

「オラ!穴が好きってことはお前いつも入れられてんだろ?淫乱な猿どもに犯されて喜んでのかよ!なんなら今から俺が犯してやろうか?竿なら誰でもいいんだろ?」

先輩に恨みでもあるみたいに次から次へと罵声が飛び出してくる。俺は本当にむかついていた。

「お前じゃ満足できねぇよ。」

相手の言葉の数に対して先輩はそれほど挑発を返さない。

「だろうなぁ!こんなユル●ンコじゃあ誰も逝かせられねぇだろうよ。俺がお前の恋人を代わりに満足させてやろうか?お前よりはマシだぜ?」

なんだか自分を馬鹿にされてるみたいだった。

「お前の彼氏も締まってる穴の方が好きだろうよ!」

 

『俺は・・・恋人じゃないけど・・・すげームカつく!』

 

「あいつはそんなやつじゃねぇよ。」

先輩の顔つきが変わった。

 

「うあぁぁぁあっ!」

相手選手が急に声を上げる。

一成先輩は唯一動かせる顔を上げて、何と相手の穴を舐め始めた。

 

「うわ、マジかよ。」

隆史がその様子を見て驚いている。俺もだ。

しかし、相手は感じているようだ。先輩の穴から思わず指を出し、しごいていた手も止めて床に両手をついた。身体が少しビクビク動いている。どうやら性感帯らしい。

「なんだよ、お前の方が好きなんだな。そんなに感じるってことは俺より緩いんじゃねぇの?」

「くっ・・・そ・・・うるせぇ!」

「でもフェラは良かったぜ。それ以外は下手だな。」

その言葉に相手選手は顔を赤く染めて力を込めて先輩の竿を握った。

「だったら口で逝かせてやるよ!」

相手選手が先輩の竿を咥え込んだ。その瞬間、先輩は腰を突き上げ、竿を相手の喉の奥まで押し込んだ。一気に先輩の太くて長い竿が入ってきた相手は、すぐに口を離し両手をついて咳き込んだ。足からも力が抜けて先輩にもたれかかるように体勢を崩す。腕を抑えつけていた足もだらしなく放り出された。先輩の挑発にまんまと乗せられたのだろう。

先輩はすかさず返す。相手の下から逃れた。相手は咳き込んで抵抗できないまま先輩を逃がしてしまった。相手は返されたことにより仰向けでローションまみれの床に放り出される。咳が落ち着き、先輩を睨む。

「はぁはぁ・・・てめぇ。」

辛そうだ。

 

先輩は余裕のある表情で不敵に笑うと相手の足もとに腰を下ろした。

「穴が好きなんだよな?」

そう言うと相手の足を開き腰もとまで来ると、ローションだらけの自分の竿を相手の穴に当てた。滑らないように相手の足を抑える。

「おい!やめっ・・・!!!」

相手が抵抗する間もなく、一気に挿入したようだ。

 

「入れちゃったよ・・・。」

隆史は完全に引いてる。

 

「ああああ!」

相手は悲鳴に近い声を上げた。そりゃそうだ。あんなでかい竿を一気に穴に入れるなんて、俺には恐ろしい。指でさえ嫌なのに。というか、穴を責め合ってなんなのだろう。

「あんな所責められて、感じる訳ないよな。」

俺は隆史にそう呟く。

「お前、知らないのか?」

横にいた信田先輩が俺を見て言う。

「え?」

「はぁ、子供だな。」

信田先輩はそれ以上何も言わない。

『子供って・・・1つしか変わらねぇし・・・。』

いつもの先輩風だろうと思った。

 

「一気に入ったぜ?相当使い慣れてんな。」

一成先輩はどこか見たこともない、まるで獲物を狩るような鋭く怖い顔つきになっている。いつもの優しい先輩とは別人だった。

「あぁ・・・抜いてくれ!頼む!抜いてくれ!」

相手選手はすっかり弱腰になっている。さっきまでの勢いが嘘のようだ。

「ぬるいこと言ってんじゃねぇよ、オラ、締めろ!」

その言葉と同時に先輩は大きく腰を打ちつける。ピストンと言うよりは相手を一気に突き刺すような感じで勢いよく、重たく腰を打ちつけた。

「うぁぁああ!」

その度に相手の悲鳴が響いた。他の試合をやっている選手たちも思わず先輩の試合を見る。

「さっきより硬くなってんじゃねぇのか?ああ?」

先輩はすかさず相手の硬くなった竿を握る。先輩ほど大きくはないが14センチくらいで太い。すでにギンギンだ。

「なんだよ、触られてもいねぇのにこんなに硬くなってんのかよ。オラさっさと逝っちまえ!」

先輩は腰を打ちつけながら力を込めてしごきあげた。

 

先輩の腰遣いに俺は思わず見とれてしまう。なんだかそれはまるでセックスしているようだ。というかこんなのセックスと変わらないのだろう。相手が恋人じゃないだけで。先輩は上手に腰だけを動かす。丸い尻を後に突き出し、そのまま押し込む。尻以外は動かさずに器用に掘っていた。俺はその姿になんだか言葉にできない想いを感じた。悔しいような寂しいような。随分慣れてそうなその腰遣いに。

 

「ああ!もう・・・もう駄目だ!」

相手選手がそのまま負けるかと思った。しかし、その時だった。

「石黒!そのまま逝かされるんじゃねぇだろうな?」

外野から厳つい怒声が飛んできた。声の方を見ると、そこにいるのは恐らく相手の高校の顧問らしき人。40代くらいだろう。ジャージは筋肉で盛り上がり、真っ黒に日焼けし坊主頭の強面の人だった。首から田路先生と同じプレートを下げている。それに来ているジャージも相手の高校のジャージだ。黒い生地に紫のラインが入っている。少し離れた場所からこっちを見て体育館中に響く声で相手選手に向けて怒鳴っていた。

「くっそ・・・。」

相手選手はその言葉を聞いて歯を食いしばる。

「うぁああああああああああ!」

同時に相手選手は射精した。強く握られた竿から勢いよく精子が飛び出る。そして声を上げた。

「?!」

射精と同時だった。相手選手は開いていた足を大きく引き寄せ思い切り伸ばした。先輩は一瞬のことに驚く。そしてその足は先輩の顔面めがけて勢いよく突き出された。

「先輩!」

俺の声は会場のざわめきでかき消される。

相手の足は先輩の顔面をけり飛ばしそのまま先輩は後ろに倒れ、床に頭を打った。

「そこまで!」

審判が慌てて止めに入る。こちら側に白い旗があげられると同時に周りにいた審判たちが駆け寄った。田路先生や信田先輩も駆け寄る。

先輩の顔面を見ると鼻血を出し意識がなくなっているようだった。プロレスラー並みの足が正面から飛んできたのだ。さらに運の悪いことに後頭部を床に強打した。

俺は唖然としていた。

「卑怯だろ!」

「なんだよ、あいつ!」

周りからはそんな声が飛んでいる。俺はふとさっきの顧問を見た。その表情は満足そうに微笑んでたように見えた。

「なんなんだよ・・・。」

俺がそう呟くと隣で隆史が叫んだ。

「思い出した!葉野大学!」

「え?」

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