それはある日突然起きた。
俺は自宅で机に座り、大学に出すレポートを書いていた。
だけど、とにかくムラムラする。発展したい。でもこのままじゃレポートが間に合わなくなるし。卒業するにはそんなことしてる暇はない。レポートが終わるまで我慢だ。
「じゃあオナニーで我慢するか。」
俺はパソコンで適当に動画を探し始めた。
『ガシャン!』
すると突然、机の引き出しが開いた。
俺は勢いで後ろに倒れてしまった。勝手に机の引き出しが開いたのだ。
「えぇ!」
俺は思わず声を上げる。
机の引き出しが開いて・・・これってもしかして?!
「よう!」
倒れた俺が開いた引き出しを見ていると中から出てきたのは・・・
「お・・・俺?」
引き出しから顔を出したのはどう見ても俺自身。
「俺は3年後の未来から来たお前だ!」
そんなことを言いながら引き出しから出てくる俺。
「タイムマシンで会いに来たぜ!」
トンと部屋に降り立つと嬉しそうな顔でそう言う未来の俺。
「あぁ・・・いやいやいやいや!おかしいって!」
俺は立ち上がった。
「さ!勝負しようぜ!」
そう言うと相手はいきなり服を脱ぎ始める。
「勝負って!いやいや、ちょっと待ってって!誰?」
「え?だから俺は3年後の未来から来たんだ。タイムマシンが発明されて、会いに来たんだ。」
「い・・・いやぁ。そんなこと急に言われても。」
俺は戸惑う。
「まぁ、気持ちはわかるけどさ、でもここに俺がいる時点で信じるしかないだろ?」
「まぁ、そう言われれば。」
確かに納得するしかない。どう見てもそこにいるのは俺だ。3年経っているせいかほんの少し年上に見えるが、たかが3年、そんなに変わらない。まるで双子だ。
「ああ、そうか。確かに、俺・・・だもんな。」
俺は改めてまじまじと自分を見つめた。
「ほら、お前も脱げよ。」
相手はいつの間にかパンツ一枚になった。やっぱり俺、いい体してる。
「あのさ、未来から来たって本当?なんかのドッキリ?」
「だから違うって!もう、わかったわかった。何でも聞いてみろよ。何でも答えられるぜ?」
「え?いや、何でもって言われてもなぁ。」
「わかった!お前はゲイで勝負好き!そして俺は勝負しに来たんだ!」
「え!なんでそれを?」
そのことは誰も知らないはずだ。俺だけの性癖。秘密。何で知ってるんだ・・・。
「なんでって、だから俺はお前なんだよ!もういいだろ!早く脱げよ。」
「え?・・・って勝負しに来た?」
「そうそう。ちょうど今ムラムラしてただろ?」
「してたけど・・・て言うかさ、未来から来たなら未来のこといろいろ教えてくれよ!そしたら俺は・・・。」
「それはダメなんだよ。法律で禁止されてる。だから今日は勝負だ!」
「え?ダメなのか。」
「そうそう、ダメ。だからさ、勝負しようぜ。」
「さっきから勝負勝負って、いきなりすぎてわからないんだけど?」
俺は突然起きたことに驚きすぎて性欲はもうどこかへ行ってしまっていた。
「ったく!俺ってこんなに鈍かったっけな。もう仕方ねぇな。」
そう言うと、相手は俺に向かってとびかかってきた。
「おい!」
俺は勢いに押され後ろに倒れる。相手はその上に乗っかってきた。
「いいから脱げよ!」
「やめろって!」
もし未来から来たのが本当で、こいつが俺自身なら力も互角。俺も反抗する。
「そう来ることはわかってたぜ。でもお前をその気にさせりゃあいいんだ。」
そう言うと相手は俺の股間を鷲掴みにしてきた。