俺たちはお互いにパンツの横から竿を掴み合い、もう片方の手で腰をがっちりと掴んでいた。お互い不敵な笑みを浮かべ睨み合いながら、竿は完全に硬くいきり立っていた。
「いくぜ?」
「来いよ!」
そこの言葉を合図に俺たちは手を動かし始めた。
俺は竿を思いきり握り、力いっぱいしごきながら指先で亀頭を揉む。
「あぁぁ!」
相手は声を上げるが、同時に俺の竿にも刺激が走る。相手は自分だ。
「うぁ!」
俺も思わず声を上げる。
「あぁ!・・・さすが・・・考えてることも一緒だな。」
相手は少し苦しそうな顔をしながら笑って見せた。
「んぁ!・・・ああ、やっぱ俺・・・良い体してんなぁ。たまんねぇぜ。」
俺たちは強弱をつけることもなく、手に力を込めてしごきまくる。
お互いに時折苦しそうな顔をしながらも、そのたびに手にさらに力を込め相手に負けじとしごき上げた。
「はぁはぁ・・・まずは出すだけとは言え・・・やっぱ・・・負けたくねぇよな、はぁはぁはぁ・・・。」
「あっ・・・たりめぇだろ。1週間も・・・溜めてんだから・・・出してもいいんだぜ?」
まずは勝負を始めるためのイカせ合いにも関わらず、やはり勝負のスイッチが入ってしまう。
「お前こそ!・・・あぁ!・・・うあ!・・・はぁはぁ、逝ったらどうだ?」
「へへ・・・あっ!・・・はぁはぁ、こんなに挑発されて・・・先に逝ってなんか・・・いられっか!」
相手は俺の竿をパンツから出し、しごき始めた。
「あああ!」
パンツの上からしごかれていた部分も生で触られ、より一層感じてしまう。
「くっそ!俺だって!」
俺もすかさず同じように、竿を出した。
「はああぁああ!」
相手も声を出す。
毎日ジムに通って鍛えた鋼の肉体と、自慢の巨根。俺と同じ体、同じ股間、同じ顔の奴と本気でイカせ合っているその状況に、俺の闘争心は完全に燃え上がり、いつの間にか本気で負けたくないと、必死になってしごいていた。
俺たちはすでに呼吸も荒く、全身に汗が走っていた。
「オラオラオラ!疲れてんじゃねぇのか?」
「お前が逝くまで止めねぇよ!」
俺たちはまるで本気で喧嘩するように、相手を睨み口調も激しくなっていく。
もう表情に笑みもなくなっていた。
「はぁはぁ・・・もう・・・逝くだろ?」
「・・・はぁはぁ・・・お前も・・・はぁはぁ・・・だろ?」
こいつより先には逝きたくない、そう思っていたが1週間も溜めているうえ、相手は自分だ。多分、そろそろお互い限界だろう。
「ぜってー先に逝かせてやるよ!」
「こっちのセリフだ、オラァ!」
俺たちは手を速めて力を込めた。今出せるありったけの力だ。全身に力が入り筋肉がこわばる。
「おらぁあああああああ!」
「ああああああああ!」
お互い叫び声に似た声を上げながら必死にしごいた。
「「くっそ!出る!」」
竿の先から勢いよく精子が飛び出す。1週間溜まっていたそれは勢いよくお互いの顔まで飛び出した。
「「ああ!・あ!・・あ!・・・あ!・・・はぁはぁはぁ。」」
俺たちは目をつぶり射精に合わせて体を震わせ、手を止めた。
射精が落ち着くと肩を上下させながらゆっくりと目を開けて、相手を睨む。
大量の汗をかき、顔にはお互いの精子がべったりとついている。口や鼻の下まで飛んでいた。
俺たちはゆっくりと手を離す。お互い何も言わなかったが悔しさが顔からにじみ出ていた。
そのまま無言でお互い額をつけて、呼吸を落ち着かせていた。
そして、少し経つと竿が硬さを少しずつ失い始める。
「はぁはぁ・・・もう入るんじゃねぇのか?」
「はぁはぁ・・・ああ、そうだな。」
俺たちは自分の竿をパンツの中にしまう。先ほどよりも竿は柔らかくなり、しっかりと前に収まった。それでもやはり極小サイズのパンツは窮屈だ。
「はぁはぁ・・・やっぱ狭ぇな。」
「ああ、でもこれでやっと始められるぜ・・・はぁはぁ。」
「ああ、やるか。」
「ああ、ケリつけようぜ。」
ここからが本番だ。
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