「「あぁあーーーーー!」」
俺たちは密着した股間がつぶれるほど、さらに腰を付きだし、目を瞑り声を上げた。今にも腰が砕けそうだ。今までの刺激がすべて吹き飛ぶくらい痛みが走る。
「お・・・おい!てめぇら!」
「はぁはぁ・・・抜きやがれ!俺は・・・タチだ!」
「そう言うなよ。心配すんな。すぐに良くしてやるからよ。」
「そうだ、さっきと同じようにやってたって勝負つかねぇぜ?負けた方は俺たち3人のおもちゃになるんだ。そっちの方が勝利の余韻に浸れるし。」
「ああ、これで絶対負けられねぇぜ?」
「それともなんだ?降参するか?ん?」
やっぱり俺だ。勝負に慣れているのか挑発も上手い。
「はぁはぁ・・・ここまで来て・・・引けるか・・・はぁはぁ・・・。」
相手はやる気満々だ。
「はぁはぁ・・・ああ、こいつを・・・おもちゃにするまで終われねぇな。」
俺も負けじと挑発を返す。
「おもちゃになるのは・・・はぁはぁ・・・お前だ。」
相手は俺の竿を握ってきた。穴に入れられた痛みで少し萎えていた俺の竿も挑発で再び固くなっている。
「だったら・・・次は・・・はぁはぁ、本気で来いよ。」
俺も相手の竿を握った。
お互い竿を握ったまま、それ以上手を動かすこともなく睨み合っている。まるで昔からの宿敵のように。すでに全身汗だくで体力もかなり消耗している。しかし、俺たちにとってはすでにただの抜き合いを楽しむための勝負ではなくなっていた。まるで命を懸けた、男同士の真剣勝負だった。
「穴にぶち込まれて・・・はぁはぁ・・・こんなに硬くしやがって、へへ。」
「はぁはぁ・・・お前も同じだろ?後で俺のもぶち込んでやるからよ。」
「お前こそ俺に犯される時は・・・はぁはぁ、穴締めて楽しませろよな。」
「へっ・・・いつまでも言ってろよ、はぁはぁ・・・じゃあそろそろ・・・。」
「ああ・・・いくぜ?」
その言葉にお互い竿を握る手に力を入れる。それを合図に同時に怒鳴り合った。
「来いやぁ!」「オラァ!」
怒声と同時に俺たちは先ほど同様、竿の根本を持ってもう片方の手で先をこねくり回す。
「「あああぁああーーーーーー!」」
俺たちはやはり再び同時に声を上げた。
それは竿を刺激されただけの声ではない。俺たちの怒声と同じタイミングで後ろの二人が腰を動かし始めた。しかも、手加減することなく思い切り腰をぶつけられた。慣らしもせずにいきなりぶち込まれたせいで、まだ痛い。穴の痛みと竿の快感が同時に押し寄せてきて、俺たちの腰はすぐに砕けそうになる。思わず下半身に力を入れて耐えていた。
そんな中でも俺たちの手は止まることはない。もちろん後ろのピストンも。
「やっぱ・・・締まるぜ。」
「ああっ・・・すっげー締まる。」
「はぁはぁ・・・お前のマラ・・・硬いままだぜ?はぁはぁ・・・そんなに掘られてうれしいのかよ?」
「はぁはぁ・・・お前の竿は・・・さっきからスケベな汁垂らして喜んでんぜ?」
俺たちは硬くなった竿を両手で握り合い、後ろから掘られながらひたすら耐えていた。足が少しがくがく震え始めている。
「はぁ・・・だんだんほぐれてきてんぞ?」
「へへ・・・よくなってきただろ?」
後ろの2人は楽しんでいるようだ。
俺たちは時折挑発しながら、そして後ろの2人はただひたすら腰を振り続ける。そうやってしばらく続けていると俺たちの体から痛みが消え始めていた。
「はぁはぁ・・・なんか・・・変な感じだ・・・はぁはぁ。」
「ああ・・・はぁはぁ・・・穴ん中・・・熱ぃ・・・。」
なんだか玉の下あたりが熱くなってきた。痛みはほとんどなくなり、なんだかさっきよりも刺激が強くなっていた。
竿の先をこねくりまわされるたびに、まるですぐにでも射精してしまいそうな感覚に襲われる。
「ぁ・・・ふとマラ・・・やべぇ・・・。」
「ああ・・・こんなの・・・初めてだ・・・。」
俺たちの手はさっきまでと違い、手に力が入らなくなっていく。それでもかろうじてやってくる刺激に俺たちは声を漏らしてしまう。だんだん熱いものが竿の奥から込み上がってくるのを感じていた。
「な・・・んだよ・・・感じてん・・・のか?」
「お・・・前こそ・・・よがってんじゃ・・・ねーよ。」
もう長く持たないことを俺たちはわかっていた。初めての快感に溺れそうになりながらも、闘争心は失ってはいなかった。何より、これに負ければ俺はおもちゃにされる。それだけは嫌だ。こいつを俺がおもちゃにしたい。
俺たちは手に力を取り戻していく。
「あああぁああーーーーーー!」
「くっそぉぉおおおーーーーーー!」
急に全身に刺激が走り、震えた。俺たちは同時にラストスパートをかける。
後ろから突かれる度に俺たちの体は前後に揺れる。後ろのピストンもだんだん早くなり、力強くなる。後ろの2人は特に挑発に参加することもなく、見下すように俺たちの争う姿を眺めながら楽しんでいた。腰の振り方から言って、彼らもラストスパートなのだろう。
「「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」」
俺たちは雄叫びを上げた後、息継ぎもせずに声を出し攻めまくった。
全身汗だくになり、筋肉が浮き出て、手にありったけの力を込めた。
「ああ!すげ!さっきよりも・・・。」
「うぁ!めっちゃ締まる!」
今までで最も硬く大きくなっている竿を、手と穴に感じる。相手の竿が限界なのが分かった。後ろの俺の竿も。そして俺の竿も。
「「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!ああああああああああーーーーーーー!!!」」
熱いものがこみ上げてきた。今まで感じたことのない津波のような強い刺激が、竿の先から全身へと広がっていった。竿を入れられたまま俺たちはもう限界だ。
「「「「出ちまう!」」」」
俺たちは4人同時に息を止めた。体をのけぞらせ、全身の筋肉が浮き出て、一気に射精した。
2回も出したのに、俺たちの竿からは大量の精液が飛び出して相手の顔まで飛んだ。そして後ろの2人も俺たちの穴の中へ熱い精液を出していた。腹の中が熱くなっていくのが分かる。
俺たちは射精するたびに大きく体を動かし、全身が硬直した。
息継ぎをせず声を出し続け、息を止めていた俺たちは顔が真っ赤になっていた。
「「はぁ!!」」
俺たちは一気に呼吸を開放する。
「「はぁはぁ・・・。」」
後ろの2人も息を荒げていた。
俺たちは竿から手を離す。後ろの2人も竿を抜いた。
「「ああ・・・。」」
竿が抜けるときに声が漏れる。そして俺たちは耐えられなくなり崩れるように膝をついた。俺たちはそのせいでさらに密着してしまう。そして抱き合うようにお互いにもたれかかった。
「はぁはぁ・・・すげー戦い。」
「ああ・・・はぁはぁ、やべぇな。」
後ろの2人も俺たちの激しい戦いに圧倒されたようだ。
俺たち2人は膝立ちで抱き合うようにお互いの体を支えていた。相手の顔は俺の顔のすぐ横にある。
「はぁはぁはぁ・・・また・・・。」
「はぁはぁはぁ・・・引き分けだ・・・。」
さっきまでとは違い落ち着いた小さな声でそう言い合った。
「結局勝負はつかなかったな。」
「ああ、また引き分けだ。」
後ろの2人が何やら話し始めた。
「こうなったらさらに過去まで戻って勝負つけるしかねぇな。」
「ああ、じゃないと勝負がつかねぇ。」
「俺は同じように未来から来た俺につく。」
「俺は過去のほうだ。」
「じゃあ条件は同じだな。勝った方がケツ貸せよ。」
「お前らも来るだろ?」
「勝負付くまでやるんだ。次は6人。たまんねぇぜ、自分と乱交勝負だ。」
「はぁはぁはぁ・・・そういうことか・・・。」
どうやら勝負がつかなかった俺たちは過去に戻って未来の自分と過去の自分それぞれと組んで代理勝負をしていたらしい。
「はぁはぁはぁ・・・お前・・・まだやれんのかよ?」
相手が不敵に微笑みながら聞いてくる。そんな風にけしかけられたら引くわけにいかない。
「はぁはぁはぁ・・・当たり前だ・・・。」
「「行くぞ!」」
俺たちは机の引き出しから過去へ行く。
完
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