小説

秋の花火

―6年前のあの冬の夜、部屋で一人ただ泣いていた俺は、まだここにいる。

2016年8月。福島県相馬市、久保 成樹(くぼ なるき)は除染作業員をしている親友の悟(さとる)に6年ぶりに再会する。秋の花火大会まで3ヶ月間、一緒に過ごす内に彼は悟に惹かれていく。 孤独で不器用で弱くて、それでもただ純粋に愛を求める男同士の恋愛を描いた、 忘れられない人がいるあなたへ贈る、切ない恋の物語。

  1. プロローグ
  2. アイス
  3. ごめんな
  4. 約束
  5. 時々、笑った。
  6. 告白
  7. まだここにいる
  8. 嫌いだ
  9. 秋の花火
  10. 答え
  11. 親友(完)

 

粉雪

―21歳の冬。確かあの日は、東京に雪が降った。粉雪だ。

悟と別れ、東京で新しい生活を送る成樹は、毎日過去を思い出す憂鬱な日々を送る。

雪の日に出会った元彼との辛かった日々が終わり、壊れて行く自分。最後のあの日から動かない時計、満たされない愛情、消えない寂しさ。そして悟との出会い。成樹の過去が与えたのは一生消えない傷と絶望だけだったのだろうか。

花火大会の夜、逃げ出したその後と、過去を描く秋の花火続編。

  1. 出会い
  2. 暗いままの窓
  3. 一番楽しい日
  4. 晴れた小さな空
  5. 本当に大切な人
  6. 最後の会話
  7. 粉雪(完)

 

夏の朝日

再び雪の降る夜に掛かってきた悟からの電話。進展する恋に、また過去が邪魔をする。
元彼との再会、再び訪れる福島、そして悟との再会。
訪れる春と巡る季節。そして、夏。嫌いだった自分への、悟への答えはいかに。
秋の花火シリーズ、ついに完結。

  1. 失ったもの
  2. 強くなれた気がした
  3. 泣いた
  4. 何気ないやり取り
  5. 何もできないまま
  6. 再会
  7. 本当の最後
  8. 夏の朝日(完)
  9. おまけ